「IoT」という言葉を耳にすることが増えましたが、「IoTが何かわからない」「何となくは知っているけど具体的なことはわからない」という方もいるかもしれません。IoTは私たちの生活を便利にするだけでなく、企業の発展にも大きく関係する重要なワード。IoTの理解を深めることで、見えてくるものも多いはずです。
そこで今回は、IoTの概要や、IoTによって実現できること、IoTの分野別の活用事例などについてご紹介します。IoT活用に必要なデータを連携するJBATの「Qanat Universe」についてもお伝えしているので、ぜひご覧ください。
- 目次
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- IoTとは?
- IoTによって実現可能な4つの機能
- 1.遠隔でモノを操作する
- 2.遠隔でモノの状態を知る
- 3.遠隔でモノの動きを検知する
- 4.遠隔のモノや人と通信する
- 分野別 IoTの活用事例
- IoT×生活
- IoT×医療
- IoT×交通
- IoT×製造業
- IoTのセンサーなどを簡単に連携できるJBATの「Qanat Universe」
- Qanat UniverseでIoT活用を実現した事例
- まとめ
IoTとは?
IoT(アイオーティー)とは、「モノのインターネット(Internet of Things)」という意味。
パソコンやサーバーなどの情報機器・通信機器だけでなく、家電や自動車、ロボット、工場などの施設に至るまで、全てのモノが通信機能を有してインターネットに接続できるようにする技術革新を指します。
もっと簡単にいうと、モノに取りつけたセンサーから、インターネットを通じて収集した情報やデータを、あらゆる分野で活用できるようにしたものが「IoT」です。
モノのインターネット(Internet of Things)という言葉を最初に使ったのは、当時、米国のマサチューセッツ工科大学でRFIDの研究開発をしていたケビン・アシュトン氏だとされています。
いままでは、インターネットなどで何かしらの情報を集めようとしたとき、人が能動的に動く必要がありました。
しかし、IoTはモノが必要な情報・データを自ら収集します。
モノとインターネットをつなぎ、情報・データのやりとりや収集などを行うことで、新たな価値を生み出す仕組みを構築できるというわけです。
今後、新たなビジネスの創出や企業の生産性向上など、IoTを活かした取り組みが期待されています。
なお、総務省は、「IoT化などの企業改革が順調に進めば、2030年には実質GDPを132兆円まで押し上げることが可能」との見方を示しています。
IoTによって実現可能な4つの機能
IoTの技術を使うと、下記のことが実現可能です。
1.遠隔でモノを操作する
IoTの技術によって、離れた場所から遠隔でモノを操作できる仕組みを構築できます。
例えば、外出先から自宅のエアコンを操作したり、お風呂を沸かしたりできるので、生活がもっと便利になるでしょう。
すでに、IoT技術を使用したスマート家電やスマートホームが登場しています。
2.遠隔でモノの状態を知る
IoT機器に取りつけたセンサーやカメラで、遠く離れた場所からモノの状態を把握できます。
例えば、気温や湿度、騒音、放射線量などをチェックできるセンサーを機器に取りつければ、その場にいなくても農業用地の気象や周辺環境を知ることが可能です。また、工事現場の作業環境や進捗を確認することもできます。
より身近な例として、人感センサーで不在時の子どもの様子や高齢者の安全を確認できる「見守りサービス」が挙げられます。
3.遠隔でモノの動きを検知する
遠隔でモノの動きを検知することもできます。例えば、工場の機械設備が正常に稼働しているかを監視したり、遠隔地に設置した発電機の状態をチェックしたり、タクシーなどの商用車両の運行状況を把握したりすることも可能です。
稼働データを収集・見える化することで、人の目では見抜けない異常や問題を早期に見つけられます。
4.遠隔のモノや人と通信する
遠oTの技術により、遠隔操作でモノとモノ、モノと人が通信できるようにもなりました。
例えば、就寝時に部屋の電気を消すとエアコンも消える、スマートスピーカーに「部屋が暑い」と話しかければエアコンをつけたり設定温度を下げたりできる、モノ同士をネットワークでつないで大量のデータをやりとりできる、など日常生活でもビジネスシーンにおいても活用が進んでいます。
IoTの技術により、モノ同士による自動データ共有が加速することが予想されます。
多くの企業が、膨大なデータを実務レベルで活用できる未来もやってくるでしょう。
分野別 IoTの活用事例
IoT機器はすでに私たちの生活に広がり、利便性の向上に役立っています。
こちらでは、IoTの活用事例を分野別にご紹介します。
IoT×生活
エアコンや冷蔵庫など生活に身近な家電のIoT化が進んでいます。
帰宅前にエアコンをつけて部屋を涼しくしたり、電気をつけて防犯をしたり、冷蔵庫の扉の開閉数をスマートフォンで確認して電気代の節約に活かしたりできます。
また留守中のペットの行動を把握できるIoT首輪がある他、財布や鍵などの紛失防止に役立つスマートタグは、スマートフォンから操作できる利便性の高さから注目が集まっています。
さらに、自動車に搭載されたAEBS(衝突被害軽減ブレーキ)にもIoT技術が使われています。
前を走行する車や歩行者の動きを検知して、自動でブレーキをかける、ブレーキを踏む力をアシストするなどの動作を行うため、交通事故防止に期待が高まっています。
IoT×医療
医療分野を担うIoTは、「IoMT(Internet of Medical Things)」とも呼ばれています。
IoT技術により、ウェアラブルデバイスを活用したオンライン診療を提供するサービスが登場しています。
血圧や血糖、活動量、体重など患者の状態をリアルタイムで医師が把握できるので通院できない患者にも保健指導ができ、実際にウェアラブルデバイスによる糖尿病治療が行われた事例も報告されています。
また、輸送中や保管中の医薬品の温湿度管理にIoTによる遠隔監視システムが取り入れられた事例もあります。
IoT×交通
交通の分野では、公共交通機関の利便性を高めるためにIoT技術が使われています。
例えば、バス停に貼られたQRコードを読み取ると、バスに搭載されたGPSデータを取得できます。
これにより、バスの遅延・接近情報などが把握できるため、乗客は時間を有効活用できるようになります。
また、タクシーにGPSを搭載することで、空車のタクシーを探したり、到着時間を把握したりといったことが可能になりました。タクシー配車アプリの普及は全国に広がり、個人はもちろんホテルなどの施設からでも利用できるようになっています。
この他、交通量の分析や高速道路の渋滞状況を可視化し、道路の混雑緩和などに活かすIoTソリューションも登場しています。
IoT×製造業
製造業や工場においても、品質管理や品質向上、生産性向上のためにIoT技術の導入が進められています。
機械設備の稼働監視による予防保全、製造ラインにおけるデータの可視化、MES(製造実行システム)の導入など、スマートファクトリーの実現に向けてさまざまな取り組みが行われているのです。
IoTのセンサーなどを簡単に連携できるJBATの「Qanat Universe」
企業の持つ膨大なデータをIoTに活かすには、データを各プロダクトに連携する必要があります。
JBATの「Qanat Universe(カナート ユニバース)」は、SaaS(クラウドサービス)やオンプレミスのシステム、IoTのセンサー、IoTデバイスなどと簡単に連携可能。IoTデータを含むさまざまな情報・データを幅広く活用できるため、企業の新しいビジネスの創出や価値創造にも役立ちます。
Qanat UniverseでIoT活用を実現した事例
Qanat Universeにより、株式会社ヒューマンテクノロジーズ様の提供するクラウド型勤怠管理システム「KING OF TIME」と、日本コンピュータービジョン株式会社様が提供するAI温度検知ソリューション「Sense Thunder」のIoT連携が実現しました。
温度検知と顔認証を行うと、勤怠データに情報が登録される仕組みに。コロナの感染拡大防止や従業員の感染リスクの軽減など、いまの時代に適したIoT連携といえるでしょう。
まとめ
IoTは遠い未来の話ではなく、すぐに訪れるちょっと先の未来の話。
企業によるIoTの運用は、これから先の企業の発展に欠かせないものになるでしょう。
また、APIの公開によりIoT技術がオープンになれば、IoT時代の到来がより早まるかもしれません。
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