ラクスの企業文化である「改善」と「挑戦」が成長の源泉 ニーズに応える経費精算システム「楽楽精算」のAPI連携

外部連携の経験と実績を評価!「Qanat Universe」を「楽楽コネクタ」として提供開始

satori_qu_jirei1_1.jpg 【会社プロフィール】
会社名
株式会社ラクス
代表者
代表取締役  中村 崇則
所在地 東京都渋谷区
設 立 2000年11月
事業内容 中小企業向けクラウドサービスの企画・ 開発・販売、IT人材派遣業
URL https://www.rakus.co.jp

中小企業を支援する各種クラウドサービスの提供をメインに、IT技術に関する多角的な事業で企業の発展に貢献する「株式会社ラクス」。会社設立は2000年11月、従業員数はグループ全体で1100名以上。東京を本社に大阪、名古屋、福岡、さらにベトナムと国内外に拠点を持ち、実績を重ねながら成長を続けています。 飛躍のカギは「既存サービスの成長」と「新規事業へのチャレンジ」。その一つとして、2020年9月にはクラウドプラットフォーム「Qanat Universe」を基盤とする新機能 「楽楽コネクタ」を発表。連携の舞台裏をクラウド事業本部 楽楽精算事業統括部 製品企画課の大平竜也さんに伺いました。

会社紹介 /『楽に使えるITシステムで中小企業を強くします!』
「株式会社ラクス」のミッションは、IT技術で中小企業を強くすること。9割以上が中小企業である日本がこれからも安心で豊かな社会であり続けるためには、 中小企業の強さが必要であると考えています。制約を抱える中小企業にも導入しやすく、効果を感じていただけるさまざまなITサービスの提供を通じ、 さまざまな業務の効率化と企業の成長に貢献しています。事業としては、業務支援ソフトの提供を中心とするクラウド事業と、ITエンジニアを育成・派遣する人材事業 (提供:ラクスパートナーズ)の2 軸で展開。クラウド事業で経費精算や販売管理などバックオフィス業務のほか、マーケティング等のフロントオフィス業務を支援する複数のサービスを提供しています。お客様は国内全域で延べ6万6000社以上。テレビCMでもおなじみとなった楽楽精算や楽楽明細をはじめ、メールディーラーや配配メールなど、楽(ラク)に使えるITシステムで、企業の成長に貢献する仕組みづくりに力を入れています。

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Qanat Universeの特長

  • ソリューションをつなぐ(連携)課題を解決
  • メーカーは自社側アプリケーションの対応のみに集中
  • 連絡先へのシステム負荷を最小化
  • 自社オプションとしてユーザーへ再販できる

Qanat Universeの導入ポイント

  • 「楽楽精算」を劇的に進化させる次の一手として採用
  • 自社サービスの改善を優先的に着手できる
  • 時間やコストの削減のほか、自社エンジニアの稼働が不要
  • オプション「楽楽コネクタ」としてOEM展開

導入の背景/外部パートナーからのお声がけ

ーJBAT の「Qanat Universe」に着目したきっかけは?

いまや全国で7000社を超える企業に導入され、日々ご利用いただいている経費精算システム「楽楽精算」。交通費や旅費、出張費など、経費にかかわる全ての処理を一元管理できるクラウド型の経費精算システムで、私たちラクスの主カサービスでもあります。この楽楽精算をさらに進化させ、劇的な業務効率化を実現するために、次の一手として取り組んだのが、システム同士をつなげるAPI連携です。

自社開発ではなく連携できる外部サービスにしたのは?

当社では事業を成長させるためPDCAを回すことを徹底しています。 サービスが市場に受け入れられ多くのお客様に使ってもらうために、 仮説を立て(Plan)、実行し(Do)、結果を検証し(Check) 、次回の改善・行動計画を立てる(Action)というプロセスを明確に企業文化として育てています。 そういった中でシステム同士の連携機能への高まりは年々増加しており、 営業からも声が上がっていました。ただ自社での開発としては楽楽精算の改善のために 優先的に着手すべき課題もあり、リソースも限られています。 そこで実績のあるQanat Universeへの期待が高まったのです。

導入の理由/経験と実績+OEMとしての提案

外部サービスの選定で決め手になったのは?

他社サービスとのシステム連携については、お客様のニーズの多さや課題の強さに応じて自社の開発で個別に連携していました。このような個別開発ですと、 どうしても時間やコストがかかります。
Qanat Universeの素晴らしいところは、自社のエンジニア稼働が不要なことです。実綾も経験もあるJBATのAPI専属の エンジニアが開発を代行してくれるので、時間もコストも大幅に削減できます。現在、API連携の要望があった際は中間システムの開発が可能なパートナーや、他社サービスをお客様にご紹介し、ユーザーご自身で対応いただいております。ラクスとしてお客様にご提供できるソリューションがあればと、社内の誰もが思っておりました。

それが「楽楽コネクタ」ですね。

その通りです。経費精算システム「楽楽精算」のオプションとして「楽楽コネクタ」の展開を始めました。サービス展開としては現在、楽楽精算と 株式会社TKCの大企業向け会計システム「FX5」との連携が簡単に実現できます。楽楽精算で作成された仕訳データはFX5に自動連携され、FX5に登録済みの支払先マスタも楽楽精算との自動連携ができます。これにより、会計システムと経費精算システムの情報を手動で連携していた企業では、業務効率が大幅に向上します。また、単なる業務効率化だけでなくデータのやり取りに人手を介さないことで内部統制の強化も図れます。

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導入の理由/業務改善と費用面のバランス

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Qanat Universe とのサービス連携で良かったことは?

お話したように、開発時間もコストも人員も大幅に削減しつつ、自社のソリューションとして顧客満足度を一気に飛躍させることができます。また楽楽コネクタヘの採用に当たり、提供価格は最も重視される課題の一つでした。私たちが販売する際の利益と、お客様が楽楽コネクタを導入する費用・ 業務改善効果のバランスが取れないといけません。Qanat Universeはこの部分もしつかりとクリアしていました。API連携において各企業が導入をためらう要因の一つが、高い開発費用とプログラムの年間維持費用です。こちらにおいても全て込みの月額使用料で、かなり提案しやすい価格に抑えることができたと自負しています。

「楽楽コネクタ」を共同開発する上で難しかった点は?

データ連携で困難な点として、管理項目等によって、各企業ごとに要求される仕様が異なり、ひな型となるテンプレートを整えることが難しい点が挙げられます。 個別の要求に偏って、あれもこれもと要件を詰め込みすぎても、結局は複雑になってしまい最終的には「手動でいい」と言われてしまうケースもあります。そこで今回は、JBAT、TKC、ラクスの3社でしっかりと協議を重ねて要件を精査しました。できるだけシンプルに、どの企業でも使いやすい仕様となっています。特殊な運用を行っている企業以外は、今のところ、ほとんどのお客様に対応できると考えています。利便性の向上、圧倒的なコストメリット、APIにつなぐだけの実装までの時間短縮と、今までの課題をクリアするコネクタが用意できたと思っています。

効果・成果としてはいかがですか?

徐々に課題感のあるお客様からのお問い合わせが増えています。ウィズコロナ、アフターコロナのニューノーマルな時代に突入した現在、働く場所や時間の柔軟性を持たせつつ、これまで以上の生産性向上を推し進めることが、経理をはじめとするバックオフィス部門にも求められています。そうした中で、経費精算システムと会計システム間での自動連携のニーズは、どんどん高まっています。もちろん営業のヒアリング等からも、そういったお客様の声があがっており開発や企画にまで届いています。ただお客様の声の中には、API連携は難しいといったイメージが、 ぬぐいきれない方もいらっしゃるようです。そういうお客様にこそ楽楽コネクタを使っていただき、その簡易さ、効果を実感していただきたいですね。

今後の展望/求められる真の「働き方改革」を実現

今後の展開としてはどうお考えですか?

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問い合わせは増えてきているもののまだまだ多くのお客様に楽楽コネクタのメリットをご提案しきれていません。
メディアやSNSの力も使いつつ、 地道な営業トークによる普及活動も必要だと考えています。
ʻʻ新しい生活様式ʼ'において、働き方も見直される時代です。楽楽精算を筆頭に、ラクスが展開する「BO Tech」とは、クラウドやAl等のテクノロジーをご提供し、バックオフィスの劇的な業務効率化を実現することです。 単純作業にかかるエ数を大幅に削減し、一人ひとりがポテンシャルを活かしながら本来の業務に専念いただく。BO Techを通じたノンコア業務の圧倒的な負担削減により、企業は残業時間をはじめとする人件費等のコストを抑えられるだけでなく、従業員の満足度を高めるといった真の「働き方改革」を実現できると考えています。 その一助に楽楽コネクタも貢献できると思います。

今後の展望をお聞かせください。

経理や財務、人事、総務、労務など「バックオフィスの改善ならラクス!」。そう言われるために日々、改善と改善と挑戦を繰り返しています。今回、楽楽コネクタのチャレンジにより、サービスの幅が拡充したことは言うまでもありません。 また、今後はさまざまなベンダーとのアライアンスにも活用していきたいと考えています。様々なクラウドサービスとのつながりに、大きな広がりと可能性を感じています。また、JBATと組ませていただくことで、ラクスとは別のアプローチから、新規顧客の獲得につながる予感もしています。
今後は、新規の連携も含めた、楽楽ファミリーとしてのブランド展開など進め、BO Techをより強力に推進していきたいと思っています。



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