日本のAPI連携開発にありがちな様子見による連携の停滞が解消
圧倒的なコストメリットと自社製品への開発専念が選定の決め手に

連携の柔軟性とコストメリットを評価!「Qanat Universe」を奉行クラウドのAPI連携サービスで提供

株式会社オービックビジネスコンサルタント様

 【会社プロフィール】
会社名
株式会社オービックビジネスコンサルタント(OBC)
代表者 代表取締役社長  和田 成史
所在地 東京都新宿区西新宿六丁目8番1号住友不動産新宿オークタワー
設 立 1980年12月
事業内容 ビジネスソリューションテクノロジー及びITソリューションテクノロジ ーの開発販売
プロダクトに対する保守・導入指導等のサービス提供
URL https://www.obc.co.jp/

OBCは主に中堅企業及び中規模・小規模企業にフォーカスした基幹業務システムやソリューションの開発・販売及び保守等サービスを提供している企業です。 主力製品は、歌舞伎役者が登場する「勘定奉行」のテレビCMでお馴染みの「奉行シリーズ」による「財務会計」「人事労務」「販売仕入」の各クラウド及びオンプレミスパッケージのほか、定型業務の業務プロセスを改善する「奉行クラウドEdge」シリーズなど。これらのソリューションは販売パートナーを通して提供され、企業の業務内容や目的、環境に応じて基幹業務を含めた企業全体の業務対応力の向上を支援しています。
OBCの強みは、全国3,000社の販売体制(パートナー)ネットワークと、6,000人に上る認定インストラクター、業務に精通した専任スタッフによる一貫した安心サポート体制による導入・運用のサポートです。それにより、「クラウドベンダー対応実績国内No.1」、「顧客満足度No.1※」を獲得するなど、市場からも高い評価を得ています。

※日経コンピュータ 2020年9月3日号 顧客満足度調査 2020-2021 ERP 部門第1位
2年連続 通算13回(2005年~ 2011年、2014年~ 2017年、 2019年~ 2020年)取得。

パッケージソフトウェアメーカーの株式会社オービックビジネスコンサルタント(以下、OBC)は、基幹業務パッケージ「奉行シリーズ」のクラウドサービス化を進める中で、他のソリューションと連携可能なAPI連携開発において大きなボトルネックを抱えていました。それを解決するために開発したのが、API連携をより簡単に、かつ低コストに実現できる「奉行クラウド App Connect」です。そして、そのサービスのプラットフォームとして活用されたのが、JBアドバンスト・テクノロジー(以下JBAT)が開発・運用するデータ連携クラウド基盤の「Qanat Universe API-Connect」(以下、Qanat Universe)でした。開発期間最短2週間、お客様ごとの各他社ソリューションと奉行クラウドとの連携開始をお客様で実現できるほか、工数やコストをかけずにAPI連携開発を可能にし、日本のAPI連携開発にありがちな様子見による連携の停滞も解消したといいます。今回は、その経緯と効果について、営業と開発、マーケティングのキーマンにそれぞれお話を伺いました。

導入前の課題

・API連携開発には工数とコストがかかり思うほど連携が進まなかった
・API連携開発を誰が負担するのかで様子見が発生し連携が進まなかった

導入後の効果

・開発期間最短2週間で奉行クラウドとの連携を実現
・API連携開発から解放され様子見による連携の停滞を解消
・奉行クラウドメニューから連携可能ソリューションへのアクセスを実現
・連携作業をJBATに任せることでAPIの開発工数は100%削減
従来の課題/ API 連携を阻む2つのボトルネック
−「奉行クラウド App Connect」についてご説明ください。

唐鎌氏:OBCでは、「奉行クラウドと"つながる・ひろがる"」をテーマに、業務サービスを提供するOBCパートナー(様々な自社サービスと奉行クラウドとの連携を希望する企業)と、お互いのシステムの販売を前提とせずに連携を支援する「奉行クラウド Connect Partner制度」を設けています。これは、API連携を通じてビジネスを拡大できるよう、奉行クラウドAPIの技術情報や開発サポートを提供するプログラムです。その一環で、API連携をより簡単に、かつ低コストに実現できる手法として開発し、2019年10月にリリースしたのが「奉行クラウド App Connect」です。
「奉行クラウド App Connect」は、JBAT社のQanat Universeをベースに、独自開発を加えることによって、 奉行クラウドに最適なAPI連携プログラムを提供できるようにしました。

奉行クラウドとソリューションのAPI 連携をQanat Universe をベースとした「奉行クラウドApp Connect」が代行。 オンプレミスシステムにはCSV連携でも対応可能

奉行クラウドとソリューションのAPI 連携をQanat Universe をベースとした「奉行クラウドApp Connect」が代行。
オンプレミスシステムにはCSV連携でも対応可能

−「奉行クラウド App Connect」の開発に至った経緯についてお聞かせください。

OBC荻野氏

荻野氏:当社は過去にオンプレミス型の奉行シリーズを数多く販売してきましたが、今後は奉行クラウドを優先して提供することが重要だと考えています。クラウド化を進めることで、様々なソリューションとのAPI連携が可能になります。しかし、そこには2つのボトルネックがありました。 1つは、API連携がなかなか進まない問題です。これまでのオンプレミス版奉行シリーズでは、OBCソリューションパートナーが連携機能を開発し、様々なソリューションとデータ連携やCSV連携をしてきました。しかし、クラウド化でAPI連携がスタンダードになった今、新たにAPIを開発するには工数やコストがかかるため、あまり連携が進まないという状況になっていました。もう1つは、API連携開発を誰が負担するのかという問題です。先行してAPIのビジネスを開始した他社のサービスと、奉行クラウドを連携するためには、連携のための開発が新たに必要となります。このコストと手間をどちらが負担するのか、 様子見の状況になっていました。これらの問題が、「奉行クラウド App Connect」を開発するきっかけになりました。

選定の理由/ Qanat Universe のコンセプトに共感
−「奉行クラウド App Connect」の基盤にQanat Universeを選んだ理由についてお聞かせください。

OBC唐鎌氏

唐鎌氏:2019年にJBAT社からQanat Universeの提案を受けたことをきっかけにプロジェクトは前進し始めました。 Qanat Universeに注目した点は主に3つありました。1つ目は、オンプレミスやクラウドなどの接続先を問わず連携できる柔軟性です。 プラットフォームとして利用できるので、ストレスを感じずに連携が可能になると感じました。2つ目は、圧倒的なコストメリットです。個別開発やETL (抽出・変換・書込)よりもコストがかからず、開発時間も削減できるので、低コストでのAPI連携が可能だと考えました。3つ目は、Qanat Universeのコンセプトに共感できたこと。クラウドの世界ではAPIの開発を誰かが担わなければならず、その問題をJBAT社はしっかりと理解していました。連携の開発はJBAT社に任せて、ソリューション企業は本業の改善に専念すべきというコンセプトに共感したのです。また、Qanat UniverseがAPIでもCSVでも連携ができる点にもメリットを感じました。OBCソリューションパートナーの中には、API連携に課題を感じておられる企業も少なくありません。その場合は、API、CSV双方に対応している Qanat Universeがとても有効でした。

−奉行クラウド App Connect」の利用状況をお聞かせください。

OBC西氏

西氏:「奉行クラウド App Connect」のAPI連携プログラムに加入しているOBCパートナーは現在100社以上存在します。そのうち、半数以上が「奉行クラウド App Connect」を活用した連携ソリューションとして登録されています。中でも連携効果の高い、経費精算、人材、勤怠などとの接続が多いようです。それだけ影響力の大きなツールになったのを実感しています。

導入の効果/API連携の開発工数を100%削減
−Qanat Universe 活用の効果についてお聞かせください。

西氏:最大の効果は、前述のボトルネックが解消されたことです。「奉行クラウド App Connect」を活用することで、技術者が不在でも工数やコストをかけずにAPIを開発することが可能になりました。また、Qanat UniverseはJBAT社がAPIとAPIをつなぎ、各ソリューションの連携部品として提供する作業を丸ごと引き受けてくれるので、 ソリューション企業やクラウドベンダーは自ら開発する必要はありません。お互い様子見になって連携が停滞することはほぼなくなりました。

荻野氏:また、連携の事例が増え、ビジネスに活気が出てきたことも実感しています。「奉行クラウド App Connect」がお客様への導入やインプリメントの負担を軽減し、商談の武器にもなっているようです。さらに、OBCの奉行 クラウドシリーズメニューから直接連携可能なソリューションのページにアクセスできるようになったので、お客様企業にとってもそのメリットは大きいと思います。

唐鎌氏:私たちは、奉行シリーズのクラウド化や、それを他社ソリューションとつなぐためのAPI提供まではOBCの役割だと考えています。しかし、その後はつないでいただくソリューションパートナー次第ですので、その開発が難しい場合は、OBCがソリューションごとにAPIに必要なデータを取得したり更新したりしなければなりません。現在はQanat Universeの活用によって連携における諸々の作業を全てJBAT社に任せることができるようになっ たので、その部分の開発工数がほぼ100%削減できたのではないかと考えています。 また、API連携プログラムは連携先のソリューションごとにマスターを管理する必要があり、ソリューションの機能が上がるたびにAPIが変わる状況も発生します。クラウド化を進める中で、その管理をQanat Universeに全て委ねることが可能になったので、管理コストも大幅に削減できました。

−最後に、「奉行クラウド App Connect」の展望をお聞かせください。

西氏:現在、サイボウズ社のクラウドサービス「kintone」と奉行クラウドとの連携を「奉行クラウド App Connect」で進めています。このソリューション連携モデルを、今後OBC パートナーにも拡販いただけるよう、プロモーションを強化したいと考えています。

荻野氏:Qanat Universe を活用して「奉行クラウド App Connect」を提供したことにより、これまでOBCの抱えていた課題を大幅に解消することができました。"つながる・ひろがる" 世界を実現するために、今後も「奉行クラウドApp Connect」を使って様々なソリューションと奉行クラウドを連携し、お客様の業務効率化に貢献してまいります。

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OBC様導入事例
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