製品技術FAQ『Qanat』

 動作環境 

 製品がサポートしている最新の動作環境を知りたいのですが、どこで確認すればよいですか?

 製品の動作環境につきましては、下記ページの仕様タブをクリックし、ご参照ください。

    https://www.jbat.co.jp/products/data/qanat_20/index.html/?sampletab3


 Windowsの各バージョンの対応状況はどこで確認すればよいですか?

 弊社ホームページのソフトウェアサポートページにてご確認いただけます。以下アドレスにアクセス後、Windows対応状況欄のご覧になりたいOSを選択してください。

     https://www.jbat.co.jp/support/sw/index.html/

 導入・移行 

 V1.7.1以前のバージョンを利用しているのですが、V1.8.0以降にバージョンアップするにはどうしたらいいですか?

 大変申し訳ございませんが、V1.8.0での機能強化に伴い、大幅な構成の変更をおこなったため、お使いのV1.7.1以前のモジュールへの差し替えなどによるバージョンアップはこちらで状況の確認後に個別でサポートさせていただきます。詳細な情報につきましては、下記URL先のトップに記載しておりますので、まずは内容をご確認いただき、バージョンアップをお求めのお客様は、お手数ではございますが弊社ヘルプデスクまでお問合せいただけますでしょうか。

https://www.jbsw.jp/member/support/CVQANAT20/download.jsp


 遠隔地のLinux環境にリモートでQanat2.0のセットアップを行えますか?

 リモートでもセットアップを行えます。リモートから導入いただく場合、SSHによるコンソールとWebブラウザが必要になります。SSHを利用して遠隔地のLinux環境に接続後、導入環境のコンソールからApache HTTP Server、PHP、Apache Tomcat、管理データベースを導入いただき、ウェブブラウザからApache TomcatへQanat.warの配備を行ってください。

詳しい導入方法につきましては、製品に同梱されている "導入の手引きLinTomcat.pdf" をご参照ください。

 利用方法

 製品のバージョンはどこで確認できますか?

 Qanat 2.0は4種類のモジュールに分かれており、それぞれのモジュールにバージョンの表記があります。

■QanatServer
 V1.13.0以降のバージョンをご利用のお客様は、運用者画面ログイン後の画面上部にQanat Serverのバージョンが記載されます。
 1. 運用者画面のログインページへアクセスし、ログインする。
 2. 運用者画面上部の[ヘルプ]ボタンをクリックする。
3. [Qanat 2.0について]ボタンをクリックする。
 4. サーバーバージョンに書かれたバージョン情報を確認する。

 V1.10.1~1.12.0のバージョンをご利用のお客様は、運用者画面ログイン後の画面上部にQanat Serverのバージョンが記載されます。
 1. 運用者画面のログインページへアクセスし、ログインする。
 2. 運用者画面上部のサーバーバージョンを確認する。

■Qanat Server 起動時のログファイルからもご参照いただけます。
 1. Qanat Serverを起動する。
 2. ${Apache Tomcatのインストールディレクトリ} /webapps/qanat/log 内のログを開く。
 3. Qanat Server起動時に書かれたバージョン情報を確認する。

■Flow Designer
 1. [スタート] → [コントロールパネル] → [プログラムと機能] を開く。
 2. FlowDesignerの行をクリックする。
 3. 画面下部に表示されるの製品バージョンを確認する。

■CV管理ツール
 1. 管理ツールにログインする。
 2. ツールバー「ヘルプ(H)」から「バージョン情報(A)」をクリックする。

■運用者画面
 1. 運用者画面のログインページへアクセスする。
 2. 画面中央部のバージョン情報を確認する。


 Flow Designerとサーバー間の通信で使用するポート番号は何番ですか?

 サーバー側のデフォルトは 80番 を使用しています。
※セキュリティソフトなどで80番ポートの通信が制限されている場合、開放いただく必要があります。


 Flow Designerとサーバー間の通信で使用するポート番号を変更できますか?

 ポート番号をご変更いただけます。
Apache HTTP Serverのインストールディレクトリ内にある下記の3ファイルを変更し、 Apache HTTP Serverを再起動する必要があります。 以下設定値の変更をお願いします。
※xxx.xxx.xxx.xxxはQanat Serverのホスト名/IPアドレスを表します。
※[ ]内は注記を表します。

${Apache HTTP Server導入ディレクトリ} /conf/httpd.conf

※Qanatが使用する既定のポート番号は80番です。
※システムによってはListenが複数設定されている可能性があるため、
  Qanatで使用しているポート番号をシステム管理者に確認をお願いします。  

例:Listen 80 [左記の80をご使用いただくポート番号に変更してください]

${Apache HTTP Server導入ディレクトリ} /conf/extra/httpd-vhosts.conf

※VirtualHostタグは複数存在する可能性があるため、
  ServerNameよりQanat Serverのホスト名/IPアドレスを特定し、変更してください

例:<VirtualHost *:80> [左記の80をご使用いただくポート番号に変更してください]
 ServerName xxx.xxx.xxx.xxx:80 [左記の80をご使用いただくポート番号に変更してください]
 <Location /qanat/>
  ProxyPass ajp://xxx.xxx.xxx.xxx:6209/qanat/
 </Location>
  Alias /SmartBI/ "C:/Program Files (x86)/Apache Software Foundation/Apache2.2
  /htdocs/Qanat/SmartBI/public/"
 <Directory "C:/Program Files (x86)/Apache Software Foundation/Apache2.2
  /htdocs/Qanat/SmartBI/public/">
  Options FollowSymLinks
  Require all granted
  RewriteEngine On
  RewriteBase /SmartBI/
  RewriteRule !\.(js|ico|gif|jpg|png|css|tpl|wsdl|php)$ index.php
  Satisfy any
 </Directory>
</VirtualHost>

${Apache HTTP Server導入ディレクトリ} /htdocs/Qanat/SmartBI/public/common
/js/const.js

※上記パスは改行しておりますが、一行として扱ってください。

例:var REQ_URL = "http://xxx.xxx.xxx.xxx:80/" [左記の80をご使用いただくポート番号に変更してください]


 接続先DBをバージョンアップした場合に何らかの設定変更が必要ですか?

 データソース設定や定義を変更する必要はございません。ただし、現在使用しているJDBCドライバーが、バージョンアップ後の接続先DBに 対応していない場合、そのバージョンに対応したJDBCドライバーを配置後にApache Tomcatを再起動する必要があります。必要の場合は以下ディレクトリに配置をお願いします。

${Apache Tomcatのインストールディレクトリ} /lib に配置してください。 


 Qanatで利用可能なRDBリソースのテーブル数の上限はいくつですか?

 既定の上限は1000テーブルまで利用可能です。 Qanatで1000件以上のテーブルをご利用いただくには、Apache Tomcatの設定ファイルを 変更し、 Apache Tomcatを再起動する必要があります。 以下設定値の変更をお願いします。

${Apache Tomcatのインストールディレクトリ} /webapps/qanat/config2/qanat/da2.xml

  <selectlimit>1000</selectlimit> [左記の1000を必要なテーブル数に変更してください]

   ※CV管理ツールで登録したテーブルが上記の設定値を超えた場合、
    Qanat Serverを再起動した際にFlow Designerでご利用いただけないテーブルが
    発生します。
   ※設定値を超えたことによりご利用できなくなったテーブルが既存の定義に
    指定されている場合、定義の起動、実行に支障はございません。


 管理ユーザー(cvadmin)のパスワードを変更できますか?

 実行結果の確認(Web)のログイン画面より変更いただけます。
以下、手順に従って変更をお願いします。

①実行結果の確認(Web)のログイン画面の右下にある ">> Change Password" をクリック
②ユーザーのパスワード変更ダイアログよりユーザーIDと変更前/変更後パスワードを入力
③"Register" を押下してパスワードを変更


 ファイルトリガーで検知したファイル名をマッパー定義の入力リソースや出力リソースなどで使用したいのですが、どのように設定すれば良いですか?

 ファイルトリガーで検知したファイルを扱うには、&{fileName} (トリガー変数)を使用し、 転送元/転送先 選択画面にある入力項目に指定いただくことにより可能になります。 以下、入力側のリソースに検知したファイルを指定する手順をご参考に設定をお願いします。

①マッパー定義の設計画面を表示
②ファイルリソースアダプタより、転送元選択ダイアログを表示
③監視先のファイルリソース、ファイルフォルダを指定
④ファイル名の項目に &{fileName} を入力し、定義を作成
上記で作成したファイルトリガーを実行すると検知したファイルが入力側リソースとして 読み込まれます。 また、上記トリガー変数はマスター参照フィルターや固定値フィルターなどにも同様にご使用いただけます。 トリガー変数の詳細な情報につきましては、 ユーザーズマニュアル 第2章の2.2.6.1に記載していますので、そちらをご参照ください。


 フロー定義編集画面でフロー変数が削除できない場合がありますが、どのような手順で削除をおこなえますか?

 お客様が追加して使用する通常のフロー変数は、フロー定義上に存在するマッパー定義で使用(結線)していると削除できなくなるため、事前に結線を除去いただくことにより、フロー変数を削除できるようになります。 また、通常のフロー変数は削除できますが、FLOW_MESSAGEについては組み込み変数であるため、削除できません。

   


 フロー定義編集画面で定義されているフロー変数"FLOW_MESSAGE" はどのような変数ですか?

 FLOW_MESSAGEはお客様が追加して使用する通常のフロー変数の動作に加えて、FLOW_MESSAGEに代入した内容を実行結果の確認(Web)画面の"ユーザー変数" 列に表示することができる変数です。 これにより、お客様が定義の実行状況や結果にあわせたメッセージや値を代入することで実行結果の確認(Web)画面から確認をおこなうことができます。 また、通常のフロー変数は削除できますが、FLOW_MESSAGEについては組み込み変数であるため、削除できません。


 外部からQanatのフロー定義を呼び出すことはできますか?

 QanatExecuteを利用して呼び出し可能です。 QanatExecuteとは本製品の定義実行命令を外部から呼び出すためのツールです。 Windows版ではバッチファイル、Linux版ではシェルスクリプトを作成することにより外部の処理に組み込むことができます。 詳しくはマニュアル "2.8 QanatExecute"の項目をご参照ください。

    


 入出力リソースにCCSIDを65535としたIBM i を指定する場合、どのような設定が必要ですか?

 IBM i のCCSIDに65535を指定して使用すると、JDBCの変換により文字化けが発生する場合があります。 この場合は、下記の場所に配置された"datasource.xml"に対して、例のように設定の変更をお願いします。

${Apache Tomcatのインストールディレクトリ} /webapps/qanat/config2/qanat/datasource.xml

例:<datasource name="XXXX" driver="com.ibm.as400.access.AS400JDBCDriver" url="jdbc:as400://xxx.xxx.xxx.xxx/;translatebinary=true" userid="XXXX" password="XXXX" />
[該当するURLに";translatebinary=true"を追加してください]


 入出力リソースに指定しているIBM i に対して、マッパーの実行前または実行後にコマンドを実行させることはできますか?

 FlowDesignerのマッパー編集画面から指定可能です。 FlowDesignerのマッパー編集画面を開き、上部にある"マッパーの設定"ボタンをクリックします。 前後処理を設定する画面が表示されますので、画面の内容に従って有効化の上、コマンドを実行するサーバーとして"OS/400"を選択し、コマンドを記述してください。 詳しくはユーザーズマニュアル "2.6.7 前後処理"の項目をご参照ください。

    


 QanatServerをインストールしたサーバーに対して、マッパーの実行前または実行後にコマンドを実行させることはできますか?

 FlowDesignerのマッパー編集画面から指定可能です。 FlowDesignerのマッパー編集画面を開き、上部にある"マッパーの設定"ボタンをクリックします。 前後処理を設定する画面が表示されますので、画面の内容に従って有効化の上、コマンドを実行するサーバーとして"Qanatサーバー"を選択し、コマンドを記述してください。 詳しくはユーザーズマニュアル "2.6.7 前後処理"の項目をご参照ください。

   


 マッパー編集時のRDB転送元選択画面にて、検索条件の値としてフロー変数を指定することはできますか?

 検索条件の値に以下のように記述することで指定できます。

${フロー変数名}

フロー変数はフロー定義の各所で利用できる変数です。 また、マッパー内部でもフロー変数の値を指定することができます。 詳しくはユーザーズマニュアル "2.5.4 フロー変数定義" の項目をご参照ください。

   


 定義を実行した日付や時刻をフィールドやフロー変数に出力することはできますか?

 定数出力フィルタを用いて出力可能です。 例として日付を出力する手順を以下で説明します。


①マッパーの編集画面を開き画面下部の定数出力フィルタタブを選択します。
②固定日付フィルタを配置します。
③配置したフィルタをダブルクリックしてプロパティ画面を開きます。
④現在日付出力のチェックボックスをクリック後、OKボタンを押下します。
⑤出力する項目に対し結線します。
(注:日付型で出力されるため、文字列型フィールドやフロー変数に結線する場合は文字列変換フィルタを通す必要があります。)

以上の操作で、フロー定義実行時に結線した項目に日付が出力されます。 時刻の場合は固定時刻フィルタを配置して同様な操作を行います。 固定時刻フィルタに結線した項目は時刻型で実行時の時刻が出力されます。


 メール連携アダプターを利用する場合、SMTP認証を設定することはできますか?

 メール連携アダプタ-ではSMTPのLOGIN認証を設定することができます。※ 設定手順は以下の通りです。 ※通知機能のメールには対応しておりません。

CV管理ツール(5.7.6.e 以降)からログインして設定します。
①ログイン後、ファイル→新規作成→データリソース定義を選択
②データリソースタイプをメールサーバを選択
③拡張機能設定を押下し、smtp認証設定を選択

なお、ご利用いただくためにはVer 1.9.0以降のバージョンを導入していただく必要があります。 Ver 1.9.0より前のバージョンをご利用の方は、サポートサイトのソフトウェアダウンロードページよりダウンロードして各モジュールのアップデートを行ってください。


 ファイルリソースを使用するフロー定義を実行した場合、どのユーザーアカウントでファイルへアクセスを行いますか?

 定義の実行はTomcatの実行ユーザーで行われます。 Tomcatの実行ユーザ-を確認するためには以下の操作を行います。

Windows Server 2012におけるGUIを用いた場合のTomcatの実行ユーザ確認手順は以下の通りです。
①スタートボタンを右クリック、コンピュータの管理を選択
②サービスとアプリケーションから、サービスを選択
③ApacheTomcat7の行にて、ログオンに記述されているユーザを確認

Linuxの場合は以下のとおりです。
① 以下コマンドを入力
$ ps aux | grep tomcat
②tomcatプロセスの左端に記述されたユーザを確認


 データ転送時にNull不可フィールドへNullを転送をしないように設定できますか?

 Nullの判別を行って転送しないように設定可能です。マッパー編集画面でIFフィルタを配置し、条件に"is Null"を指定します。 Nullだった場合に、Null以外の値を出力するようにします。

   


 CSVファイルから入力される数値文字列について、少数桁を切り捨てて出力することはできますか?

 少数桁を切り捨てて出力できます。 いくつか方法は想定されますが、型変換フィルタタブの「整数型に変換」フィルタをご利用される方法が簡単です。 このフィルタを通すことによって、数値文字列は少数点以下を切り捨てた数値型(整数)に変換されます。 出力は数値型となりますので、文字型へ結線する場合は「文字型へ変換」フィルタを通す必要があります。

    


 現在実行中のフロー定義を確認する方法はありますか?

 バージョン1.9.0cより、実行結果の確認(Web)画面で確認することができます。終了時間が空欄となっているものが現在実行中のフロー定義です。 ただし、フロー定義が終了しても画面は自動的に切り替わりません。 画面上部の一覧更新ボタンを押して最新の状況を都度確認してください。

    


 フロー定義の実行時に、"Data Truncation"が起きたことを示すエラーメッセージが表示されました。 どのように対処すればいいでしょうか?

 "Data Truncation"は桁あふれを意味するデータベースのエラーです。入力したデータが出力先フィールドの桁数を超えていた場合に発生します。 このエラーが発生した場合は、出力先フィールドの桁数を大きくするか、入力データを出力先フィールドの桁数に収められるように変更する必要があります。

   


 ファイルトリガーで、同時に複数のファイル名が検知された場合、定義の実行順序を設定することはできますか?

 実行順序はFlowDesignerのフロー定義画面右上にある、"一般設定の変更"から選択できます。 実行順序は以下の4つから選択します。

・文字昇順
・文字降順
・日付昇順
・日付降順

また、ファイルトリガー定義は複数同時に実行されることはなく、設定した実行順序に従って、実行が終わり次第順次開始されます。 ファイルトリガーを検知させる際の注意点がございますので、以下のFAQもあわせてご覧ください。

    


 ファイル作成中・更新中にファイルトリガーでファイル検知されてしまう場合、どのように対処すればいいでしょうか?

ファイルトリガーが検知しないファイル名で保存後に、ファイル名を変更して検知させることが必要となります。 なお、そのファイルをQanatが作成している場合は、マッパーの後処理にてリネーム処理を記述することでスムーズに処理ができます。

    


 ㈱や囲み文字、ローマ数字が'?'で出力されてしまう場合、どのように対処すればいいでしょうか?

 指定しているファイルの文字コードがSHIFT-JISの場合、文字コードにWINDOWS-31Jを指定する必要があります。 ㈱や囲み文字などの一部機種依存文字はSHFT-JISで読み書きすることができず'?'として出力されてしまいます。

マッパーの編集画面にて、指定したファイルの右クリックメニューを開き、読み込み設定または書き込み設定を選択し 文字コードをWINDOWS-31Jへ変更してください。

  


 フロー定義の実行時にマッパーでエラーが発生した場合、そのマッパーのコンポーネント変数.resultにはどのような値が入りますか?

 エラー時には0以外の値がコンポーネント変数.resultに入ります。 具体的には以下の値が入りますのでご参照ください。

スキップ時 : 1 (前処理の障害発生時に、スキップが選択されていた時)
成功時   : 0
停止時   : -1  (V1.8.0未満のみ動作)
エラー時  : -2


 実行結果をメールで通知する機能を利用するには、メール連携アダプターが必要でしょうか?

 メール連携アダプターは必要ありません。Qanatの基本機能として提供しております。以下のファイルに記述されたアドレスへメールが送信されます。

${Apache Tomcatのインストールディレクトリ}/webapps/qanat/config2/qanat/maildef.xml

詳しくはマニュアル 10.1.2 「定義実行結果のメール自動送信機能を利用する場合の設定」の項目をご参照ください。 なお、メールを送信するためのSMTPサーバーは別途用意する必要があります。

    


 実行結果を複数メールアドレスに通知することはできますか?

 複数メールアドレスに通知できます。 FlowDesignerのフローの編集画面右上の設定ボタンを押下し、一般設定の変更画面を開きます。 メールアドレス記述部にメールアドレスをカンマ(,)区切りで記述することによって複数メールアドレスへ通知されます。


 FlowDesignerまたは運用者画面の定義一覧画面に表示される特定の フロー定義をユーザーごとに表示/非表示にすることはできますか?

 対象のフロー定義の「使用」権限を変更することで非表示にできます。 「使用」権限は、CV管理ツールのメニュー定義画面にて変更することができます。 以下の手順にて設定します。

① CV管理ツールに、メニュー定義の権限を設定可能なユーザー(cvadminなど)で   ログインし、[ファイル]⇒[メニュー定義を開く]を選択します。
②非表示にしたいフロー定義を選択し、右クリックメニューの[変更]を選択します。
③[権限]を選択後、[追加]を選択します。
④非表示設定の対象とするユーザーまたはグループを選択し、[使用]のチェックボックスのチェックを外して[OK]ボタンを選択します。
⑤ 選択したユーザーまたはグループが追加されたことを確認し、[OK]を選択します。

※非表示の設定は、メニュー定義、フォルダ定義に対しても設定することができます。  詳しくはCV管理ツールマニュアル 1.3「権限について」の項目をご参照ください。 


 マッパーでの処理にて、複数行の入力リソースから1行目だけを出力することはできますか?

 コンポーネント変数「readCount」と、制御フィルタの「条件付きループ」を利用することで 1行目だけ出力する処理が作成できます。 以下の手順にて処理を作成します。

① 「条件付きループ」フィルタをマッパーに配置します。
② フィルタの設定画面が開くので、以下の条件に設定します。
型 : 数値
条件 : <
比較値 : 2
③ 入力リソース側の「レコード」から「条件付きループ」に結線し、「条件付きループ」から出力リソース側の「レコード」に結線します。 (通常の結線とは異なり、点線で結線されます。)
④ 入力リソース側に表示されている、<マッパー名>.readCount の項目から「条件付きループ」に結線します。

※readCountは入力リソースを読み込むごとに1ずつ増えていく変数となっており、 デフォルトでは初期値が 1 となっています。 上記手順で設定することにより、readCountが2未満の場合出力するという処理となるため 1行目だけの出力が可能になります。


 文字列の前後の空白除去はできますか?

 「文字列置換」フィルタで、以下の設定をすることで前後の 半角の空白文字(半角スペース)を除去することが可能です。

置換前 :^[ ]*|[ ]*$
置換後 :
正規表現を使用する :チェックを入れる

上記の例では、置換前:のフィールドに半角の空白文字が [] で囲まれています。 全角の空白文字(全角スペース)も含めて除去するには、 [] の中に 半角の空白文字と全角の空白文字を並べて記述します。 置換後:のフィールドには何も文字を入れないことで空文字の設定となります。

    


 ファイルトリガーで検知したファイルに対して、処理後に移動やリネーム等の処理を行うことはできますか?

 トリガーの設定画面「実行後の動作」で設定することで可能です。 実行後の動作はFlowDesignerのフロー定義画面右上にある "一般設定の変更"から選択できます。 実行後の動作は以下の5つから選択します。

・ファイルを削除しない
・ファイルを削除する
・成功時のみ削除する
・ファイルを移動する
・ファイルをリネームする

詳しくはユーザーズマニュアル "2.2.6 フロー定義初期設定" の項目"<トリガー「ファイル検知」の設定項目>"をご参照ください。   


 メール連携アダプターを利用する際、ファイルの添付を行うことはできますか?

 添付するファイルが配置されているフォルダーのパスと、ファイル名を指定することで可能です。
"添付ファイルフォルダー"に、添付するファイルが存在するファイルリソースを指定した後マッパー編集画面で表示されている出力フィールド"添付ファイル"に添付するファイル名を指定することで、ファイル添付メールを送信することが可能です。

送信できるファイル形式に製品としての制限はなく 本製品で作成したファイルの他、他システムで出力されたファイルを添付することも可能です。


 データベースの日付型フィールドの出力書式を指定することはできますか?

 「日付フォーマット」フィルタを利用することで指定を行うことが可能です。
日付型/時刻型/日付時刻型のデータに対し、ハイフン区切りやスラッシュ区切りなどの書式を指定することが可能です。

予め用意された書式から選択する他手動で書式を入力し、任意の書式を指定することが可能です。
例えば、"○○○○年△△月□□日 ○○時△△分□□秒"という書式で出力する場合プロパティ"フォーマット文字列"に以下のように入力することで指定することが可能です。

yyyy年MM月dd日 hh時mm分ss秒

フィルタの詳細については、ユーザーズマニュアル "付録Aフィルタリファレンス" をご参照ください。


 CSVファイルから入力される日付データの文字列について、書式を変換することはできますか?

 CSVファイルからの読み込みデータは文字列型として扱われるため
文字列型のデータを日付型/時刻型/日付時刻型へ変換した後
「日付フォーマット」フィルタで書式を指定する必要があります。

日付型/時刻型/日付時刻型の変換はそれぞれ「日付型へ変換」「時刻型へ変換」「日付時刻型へ変換」フィルタを利用することで可能です。
上記のフィルタは、変換する文字列データが半角数字で構成されている必要があるため
必要に応じて「数字以外の文字除去」「半角変換」「部分文字列」フィルタなどで
文字列データを整形し、日付型/時刻型/日付時刻型へ変換を行う必要があります。

フィルタの詳細については、ユーザーズマニュアル "付録Aフィルタリファレンス" をご参照ください。


 kintoneアダプターにて、スペース内アプリをデータ連携の対象とすることは可能でしょうか?

 可能です。
ただし、ゲストスペース(※)内アプリはデータ連携の対象とすることはできません。
※ゲストスペースは、kintoneの利用ユーザー以外の人が、ゲストとして参加できるスペースです。


 kintoneアダプターにて、"レコードの一括更新"を選択後、フィールドを更新キーに指定することができません。なにを確認すればよいですか?

 以下の点を確認してください。

・更新キーとして指定できるフィールドは
「レコード番号」「レコードID」「文字列(1行)」「数値」「リビジョン」
のいずれかになります。
対象のフィールドが上記に該当しているかを確認してください。

・フィールドのプロパティ「値の重複を禁止する」にチェックが入っていない可能性が考えられます。
対象のkintoneアプリのフォームからフィールドの設定を確認してください。


 Excelアダプターの利用の際、Microsoft Excelが必要ですか?

 Excelファイル読み込み処理、書き込み処理の実行においては不要です。

フロー定義を作成する際には、読み込み、書き込みを行うセルの指定をExcelファイルを参照しながら行う機能を利用するために必要となります。
機能の詳細についてはユーザーズマニュアル "2.6.22 EXCELファイルの範囲選択" をご参照ください。
※ない場合でも、手動でセルを指定することでフロー定義を作成することは可能です。