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2024.02.06

【エクセル版】アンケートを集計する方法を解説。効率的な集計方法も紹介!

イベントなどでアンケートを収集するケースは多いですが、その後の集計や分析作業に時間がかかり、コア業務を圧迫してしまうと悩む担当者の方も少なくないでしょう。アンケート集計や分析作業はマーケティングにおいてとても重要です。しかし、作業を短時間で進めなければ収集した情報を効率よく活用できません。
短時間かつコストを抑えてアンケート集計を行うなら「エクセル(Excel)」の利用がおすすめです。今回は、エクセル(Excel)でできる集計の種類や方法、主要グラフ、グラフ化のポイントなどをご紹介します。ぜひ、ご参考にしてください。

目次
    1. アンケートを集計する3つの種類
      1. 単純集計
      2. クロス集計
      3. 自由記述の集計
    2. ケース別エクセルでアンケート集計する方法
      1. 単一回答のアンケートの場合
      2. 複数回答のアンケートの場合
    3. アンケート結果を分かりやすくするための主要グラフ
      1. 円グラフ
      2. 帯グラフ
      3. 棒グラフ
      4. 折れ線グラフ
      5. レーダーチャート
      6. 散布図
    4. アンケート集計結果を効率的にグラフにする際のポイント
      1. データを並び替えておく
      2. グラフの種類を選ぶ
    5. 業務効率化につながるアンケート集計の方法
      1. アンケートツールでの集計
      2. 集計代行サービス
      3. AIOCRなどのデータ化自動システムでの集計
    6. 紙のアンケート集計にも対応できるペーパーレスソリューション
    7. まとめ

アンケートを集計する3つの種類

エクセルのアンケート集計には、「単純集計」「クロス集計」「自由記述の集計」の3つがあります。

単純集計

「単純集計」とは、設問ごとの回答を集めて回答数・回答の割合などを表示する“基本的な集計方法”で、「GT(Grand Total)」とも呼ばれます。集計が簡単で、全体の傾向を把握しやすいという特徴があります。
定期的にアンケートを実施すれば、時系列の変化も可視化できます。

例)商品の使い心地に満足していますか?

No.

項目

回答件数

割合

1

大変満足している

38

22.5

2

満足している

62

36.7%

3

どちらともいえない

41

24.3%

4

やや不満がある

22

13.0%

5

不満がある

6

3.5%

 

全体

169

100


しかし、単純集計は細かい部分の確認には不向きです。例えば、上記の表で「大変満足している」「満足している」と回答したのは全体の59.2%ですが、世代別・性別ごとの確認はできません。
仮に30代の女性をターゲットにしている商品で、「大変満足している」「満足している」と回答した方の中に30代女性が少なければ、商品そのものやターゲティングの見直しが必要になります。

つまり、アンケート集計では単純集計を使って全体の傾向を把握しつつ、別の集計方法を行い細かな数値まで可視化することが重要なのです。

クロス集計

「クロス集計」とは、単純集計に属性を加えた集計方法のことです。単純集計よりも細分化したデータ集計に活用でき、上記の表に年代を加えると次の結果になります。

例)商品の使い心地に満足していますか?

No.

項目

20

30

40

1

大変満足している

17

33

20

2

満足している

35

29%

22

3

どちらともいえない

24

25%

34

4

やや不満がある

13

10%

16

5

不満がある

11

3%

8

 

全体

100

100

100


クロス集計を利用することで年代や性別、地域など、属性ごとの細かい集計・分析が可能になります。また結果から施策が成功しているか、どの年代などに対して効果があるのかを知ることができ、どう改善すべきかを議論することができるのです。

自由記述の集計

先でご紹介した2つの集計方法はいくつかの選択肢から回答するタイプのアンケートにおすすめですが、「自由記述の集計」は数字や文章など記述方法の違いによって集計方法が変わります。数字で記述する場合、「平均値」「中央値」「最小値」「最大値」などから集計を行いますが、主に平均値を用いるケースが一般的です。

ただ、突出した最小値や最大値があるとデータが正しく導き出せないため、その場合は中央値を用いて分析を行います。このように、数字の特性に合わせて集計・分析の方法を変える必要があります。文章で記述するアンケートでは、類似回答をグループ化して数値に変更します。

例えば、アンケート結果を「価格」「デザイン」「サイズ」「アフターサービス」などのカテゴリに分類し、さらに「ポジティブな回答」「ネガティブな回答」などに振り分けます。それぞれの数を集計することで、文章による記述でも数字で扱えるようになります。


ケース別エクセルでアンケート集計する方法

選択式アンケートの回答形式には「単一回答」と「複数回答」があります。それぞれの集計方法については下記のとおりです。

単一回答のアンケートの場合

単一回答は、1設問で1つの回答しか選択できない形式のことです。「SA(Single Answer)」と呼ばれることもあります。
選択肢から選ぶだけなので回答が収集しやすく、集計も比較的やりやすいという特徴があります。単一回答のアンケート集計には「COUNTIF(カウント・イフ)関数」を活用します。

なお、COUNTIFは「指定範囲内で検索条件(IF)に一致するセルの個数を求める(COUNT)関数」のことです。セルに入力するときは「=COUNTIF(範囲,検索条件)」とします。

以下では、「商品を知ったきっかけは?」という質問に「SNS」と回答した場合の回答数をCOUNTIF数値で求めました。

集計したい部分はE列の2〜11なので、範囲指定は「=COUNTIF(E2:E11)」となります。
最初のセルと最後のセルの間には「:」(コロン)を、「SNS」だけを抽出するために「,”SNS”」を入力します。検索条件(ここではSNS)は「”」(ダブルクォーテーション)で挟んでください。最終的にセル内の式は「=COUNTIF(E2:E11,”SNS”)」となります。

では、「30代が何人いるのか計算したい」という場合はどうなるのでしょうか。

選択肢が20代・30代・40代というようにシンプルなら上記の式で問題ないですが、「30歳以上40歳未満の全ての人」というように細かく指定する場合は「複数の範囲、複数の検索条件(IF)を指定して一致するセルの個数を求める(COUNT)関数」である「COUNTIFS(カウント・イフ・エス)関数」を使用します。検索条件に30以上40未満を示す「”>=30″」「”<40″」の2つの条件を入力します。



複数回答のアンケートの場合

複数回答は、1設問で複数の回答を選択できる形式のことです。「MA(Multiplee Answer)」と呼ばれることもありますが、「3つまでお答えください」のように選択肢の数に制限が設けられているときは「LA(Limited Answer)」と呼ばれます。

複数回答のアンケート集計には「SUM(サム)関数」と「INDEX関数」を活用します。SUM関数は指定範囲内のセルの数値の合計数を求める関数で「=SUM(範囲)」と記載します。INDEX関数は指定範囲内のセルのうち、指定した行と列にあるセルの値を求める関数で、「=INDEX(範囲, 行番号, 列番号)」と記載します。

複数回答では、SUM関数とINDEX関数を組み合わせて集計を行いますが、その際の式は「=SUM(INDEX([範囲],0,[列番号]))」となります。


アンケート結果を分かりやすくするための主要グラフ

アンケート集計の結果を可視化する際はグラフを活用しましょう。グラフにはさまざまな種類があるため、集計結果が分かりやすいものを選ぶことが重要です。

円グラフ

円グラフは、全体を100%とし各項目が全体の何パーセント占めているのかを示すグラフです。時計回りに単一回答のアンケート集計におすすめです。

帯グラフ

帯グラフは円グラフと同様、全体を100%とし各項目が全体の何パーセントを占めているのかを示すグラフです。複数の項目の比率が分かりやすいという特徴があります。

棒グラフ

棒グラフは「営業担当者別の売上」などのように、データの大小を比較する際に便利です。複数回答のアンケート集計におすすめです。

折れ線グラフ

折れ線グラフは縦軸に売上などの数字、横軸に「年」や「月」などの連続した変数を入れて集計する場合に使用します。これにより、売上の変動などを感覚的につかむことができます。単一回答と複数回答のどちらでも使用可能です。

レーダーチャート

レーダーチャートは正多角形の形をしたグラフで、5種類以上のデータを1つのグラフにまとめることで全体の傾向・特性を可視化できます。中心が0で、外側にいくごとに数字が大きくなります。試験や体力測定などの集計で使われていることが多いです。

散布図

散布図は2つの要素の相関関係を表すときに使用するグラフです。例えば、「売上と販売個数」や「生産性と残業時間」など、双方に相関関係があるのか、どう変動しているのかを分かりやすく可視化できます。


アンケート集計結果を効率的にグラフにする際のポイント

アンケート集計の結果をグラフにまとめるときは、下記のポイントに留意しましょう。

データを並び替えておく

エクセルでグラフを作る際は、「数値の大小」や「項目順」などあらかじめデータを並び替えておきましょう。一般的な棒グラフは左側から右側に向かって小さくなりますが、データを大きい順または小さい順に並び替えておかないとグラフが凸凹となり結果がひと目で分かりづらくなります。

グラフの種類を選ぶ

グラフにはたくさんの種類があるので、分析に活かせるように適切なものを選ぶ必要があります。
データ形式に合わないグラフにまとめると、せっかく可視化したデータも読み取りづらくなります。


業務効率化につながるアンケート集計の方法

アンケート集計の方法には、下記3つの方法があります。

アンケートツールでの集計

Web上で実施したアンケートは、アンケートツールでの集計が可能です。直感的に操作できるツールが多いので、Webツールに苦手意識がある方でも安心。コア業務などを圧迫することなく、アンケート集計・分析作業が行えます。

集計代行サービス

代行サービスを利用する方法もあります。従業員が集計作業を行う必要がないため、コア業務に注力できて業務効率も向上します。アンケートのタイプによって依頼料などが変わるため、きちんと確認した上で利用しましょう。

AI OCRなどのデータ化自動システムでの集計

頻繁にアンケートを実施する企業なら、社内にツールを導入するというのも一つの手です。OCR機能を利用すれば、紙をスキャンしてデータ化できるため作業が早くラクになります。アンケート集計では転記作業時にミスが起こりやすいですが、紙をスキャンするだけなので転記作業は必要なく、安心して作業を進められるでしょう。


紙のアンケート集計にも対応できるペーパーレスソリューション

データの転記作業は時間がかかり、従業員一人ひとりの負担も大きくなりがちです。また人的ミスが起こる可能性があり、仮に修正となると多くの時間がかかります。

JBATのペーパーレスソリューション「ATTAZoo AI OCR パック」はAI OCRを利用して紙アンケートをデータ化し、集計作業をサポートします。1から開発する必要はなく、低コストかつスピーディに業務改善を図れるため、すぐに現場で導入・活用が可能です。

最先端のAI技術を搭載したAI OCR技術によって、手書き文字でも99.2%という高い読み取り精度でデジタル化をすることが可能です。アンケートの電子データ化を始めとして、請求書の振り分けや転記業務など、あらゆる紙業務に対応できる専用のスキャナーによって素早くシステムを構築を実現することが可能です。



まとめ

アンケート集計はエクセルを使用すればすぐに実践できます。しかし、関数を使用するため慣れるまでは時間がかかります。社内研修などを実施して従業員のスキル向上をサポートするなど、教育体制を整えることも重要です。また紙アンケートを自動でデータ化・集計できるツールもあるので、社内環境などに合わせて適切な方法を選択してください。

アンケート集計の効率化にお困りの方は、ぜひJBアドバンスト・テクノロジー株式会社へご相談ください。


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