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2022.12.14

AI OCRとは?メリット・注意点・活用事例をご紹介

労働人口の減少やDXの推進などによって、AI(人工知能)の活用が本格的に進んでいます。AI搭載のシステムはさまざまですが、中でも業務効率の向上に役立つと注目されているのが「OCR(光学文字認識)」にAIの機能を搭載した「AI OCR」です。
今回は、AI OCRの概要や従来のOCRとの違い、導入のメリットや注意点、活用事例などをご紹介します。AI OCRはDX化やペーパーレス化に力を入れる企業の大きな助けになります。また、生産性や業務効率のアップを目指すなら押さえておきたいサービスの一つなので、まだ導入を進めていない企業はぜひご覧ください。

目次
    1. AI OCRとは
      1. OCRとの違い
      2. AI OCRが活用されるシーン
    2. 各社がAI OCR導入を検討する背景
    3. 従来のOCRと比較してAI OCRで読み取り可能になったもの
    4. AI OCR導入のメリット
      1. 深層学習により精度向上
      2. 業務効率化
    5. AI OCR利用の注意点
      1. 事前設計による手間がかかる
      2. 100%の認識は難しい
      3. 目視チェックが必要
    6. AI OCR活用による成功事例
    7. まとめ

AI OCRとは

AI OCRとは、OCR(光学文字認識)にAIの技術を組み合わせたものです。
従来のOCRよりも文字の認識精度が高く、少々癖のある手書き文字などもディープラーニング(深層学習)を繰り返すことで認識できるようになります。

OCRとの違い

「そもそも、OCRが分からない」という方もいるでしょう。
OCRとは「Optical Character Reader(Recognition)」の略語。日本語だと「光学文字認識」となり、画像データから文字を認識し、デジタルデータに変換する機能のことを指します。
紙に書かれた文字をデジタルデータに変換する場合、人の手で文字データに変換する(データ入力する)必要があります。しかしOCRを利用すれば、人に代わって紙に書かれた文字をデジタルデータに変換することが可能です。

OCRにAI技術が加わったものが「AI OCR」です。AI OCRの強みは「高精度の文字認識機能」と「あらゆるフォーマットに対応できる柔軟性」にあります。文字の形や癖などを自動で識別、学習によって読み取り精度を向上できるため、従来のOCRでは認識しづらい手書き文字や、定型帳票以外のフォーマット文書の文字も認識できます。

AI OCRで認識できる文字
・形が崩れている文字 ・罫線に接触した文字 ・取引線が引かれた文字
・地紋や情景画像に重なった文字 ・文字のサイズや記載された位置が異なる書類
・かすれている文字 ・癖がある手書き文字(達筆・個性的な文字も含む)
・定型帳票(フォーマット・項目が固定されている帳票)
・準定型帳票(項目のみ共通しており、フォーマットや配置が固定ではない帳票)
・非定型帳票(枠線や項目が設けられていないドキュメントタイプの帳票)

AI OCRが活用されるシーン

高精度な文字の読み取りと、あらゆるフォーマットに対応できるAI OCRは、さまざまな場面で活用されています。例えば、下記のものが挙げられます。

・お客さま向けのアンケート(はがき)のデータ化
・イベントや研修、セミナーなどの参加者アンケートのデータ化
・口座振替依頼書のデータ化
・発注依頼書のデータ化

手書きが多く、またフォーマットに決まりがないアンケートなどは、AI OCRを活用することでスムーズにデータ化できます。


各社がAI OCR導入を検討する背景

労働人口の低下やDX推進、働き方改革などが要因となり、アナログからデジタルに移行する企業が増えています。より精度の高いシステムを導入しようと検討した結果、AI OCRの導入を前向きに考える企業も増えているのです。

紙で保管している情報をデジタルデータにしようと思うと、どうしても人手や時間、手間を要してしまいます。しかし、AI OCRを利用すれば人的リソースを最小限にできるので、工数を削減しつつ紙の情報をデータ化できます。必要なときに、すぐにデータを検索したり共有したりできるため、業務効率や作業効率を高められるはずです。

また、紙の書類の中には業務の作業手順やノウハウをまとめたもの、新人教育に役立つマニュアルなどが含まれているケースも多いでしょう。紙だと埋もれてしまい、共有しづらい、有効に活用できないという悩みも出てくるはずですが、AI OCRによって手書きのメモやマニュアルなどをデータ化すれば有効な情報を活用でき、かつ新たなノウハウやマニュアルの刷新なども行えます。


従来のOCRと比較してAI OCRで読み取り可能になったもの

先でも述べたように、AI OCRはフォーマットに関係なく文字を認識できます。AI OCRで読み取りできるようになったものは、主に下記のとおりです。

・身分証明書(運転免許証など)
・契約書
・図面
・配送伝票、注文書、領収書など
・技術論文

AI OCRは、帳票に書かれた項目を自動で抽出できます。そのため、取引会社ごとにフォーマットが異なる契約書や帳票、手書きかつ文字のかすれがみられる配送伝票、企業や店舗などによってフォーマットや項目のレイアウトが異なる注文書や領収書なども読み取り可能です。


AI OCR導入のメリット

こちらでは、AI OCRを導入するメリットについて解説します。

深層学習により精度向上

AI OCRは、ディープラーニング(深層学習)によって文字認識の精度が向上します。仮に文字を読み間違えても、間違えたこともAIは学習するため、活用すればするほど文字の誤認識を減らせるのです。

業務効率化

AI OCRは、業務効率化につながります。繰り返しになりますが、AI OCRはフォーマットが異なる帳票にも対応可能です。請求書や納品書、発注書、契約書など、あらゆるフォーマットの紙データであっても、文字を認識し、必要な項目をデータとして抽出できます。データ入力をAI OCRに任せられれば、従業員はコア業務に注力できますし、AI OCRの精度が高まれば、チェックにかかる工数を減らせます。結果、業務効率化や生産性向上を目指せるため、企業成長の一助にもなるでしょう。


AI OCR利用の注意点

AI OCRを利用する際は、下記の点に注意しましょう。

事前設計による手間がかかる

AI OCRでは、帳票のフォーマットを読み取るために「テンプレート」と呼ばれる事前設計を行います。
テンプレートの選択によって帳票画像にマーキングすることで、帳票の読み取り箇所をAI OCRに伝えます。
AI OCRのシステムによっては、帳票の種類が多いと事前に仕分けを行う必要もあります。

100%の認識は難しい

AI OCRを利用しても、100%の文字認識は難しいです。
従来のOCRよりも文字認識機能が向上したことは事実ですが、ディープラーニングでは補えない部分もあります。
AIも人と同じようにミスをすることもあると認識しておくことが大切です。

目視チェックが必要

先でも述べましたが、AI OCRの文字認識は完璧ではないため、目視チェックを設けましょう。
後々、学習によって文字認識機能が向上すれば、目視チェックにかかる工数も少しずつ減らせるはずです。
そうなると人的なチェックミスも減ることが予想されるため、後々は従業員の負担軽減にもつながるはずです。


AI OCR活用による成功事例

JBアドバンスト・テクノロジー株式会社では、自社が開発・提供するクラウド連携プラットフォーム「Qanat Universe」を使って紙・FAX業務の自動化を実現しました。紙の請求書やFAX資料をPDF化し、Qanat Universeへ。さらに、AI OCRとAIの画像補正機能によりFAXの読み取り精度を高めた他、読み取ったデジタルデータの仕分けまでを自動処理で行いました。これにより、毎月900件もの請求書の処理を自動化することに成功しました。

Qanat UniverseとAI-OCRをどう活用したのかを知りたい方は、ぜひ下記のリンクも合わせてご覧ください。

AI-OCRの成功事例についてはこちら


まとめ

AI OCRを活用すれば、これまで人の手で行わなくてはならなかったデータ入力作業を自動化できます。AIによるディープラーニングによって文字認識精度は少しずつ向上するため、最終的には目視チェックなどの工数も削減できるようになるでしょう。「紙業務に困っている」「人材不足を補いたい」「DX化やペーパーレス化を進めたい」などという企業担当者さまは、ぜひAI OCRの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

JBアドバンスト・テクノロジー株式会社のペーパーレスソリューションは、「手書き発注書やアンケート集計結果の入力を自動化したい」「大量の紙データをデジタルデータに変換したい」など、お客さまの抱える紙業務の課題にアプローチできます。OCR文字認識率が高く、手書き文字でも99.22%の精度を誇ります。お客さまの要望に合わせてシステム構築を行うので、企業の課題を解決する一助になるはずです。

AI OCRの導入を検討している方は、ぜひJBアドバンスト・テクノロジー株式会社にご相談ください。


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